親子学習法 | ミトココロノココロミ

親子学習法

最近,一部の雑誌の特集などで,
「失敗しない親子の受験勉強法!」
とかなんとかこういう見出しを見る。
こういうのを見るにつけ,
「別に,子どもに『楽しいねぇ』って言いながら
やらせりゃあいいじゃねぇか」と思う。
あの手の特集が重宝されるということは
(よくは知らないが,特集されるということは,
そういうニーズがあるということだろう),
要は,勉強に関心を持てない子,
あるいは受験勉強に不向きな子
(これと「勉強に不向きな子」は異なる)に
強制的に勉強をさせたい親がいるからだろう。
(もちろんあの手の雑誌の特集は,「親子」と書きながら,
子どものためのものではない)
しかし,これは子どもにとっては極めていい迷惑だし,
親にとっても実に不毛な努力だと思うのである。
水を飲む気の無い牛を,
いくら川べりに引っ張っていったって,
牛は水を飲まない。
水を飲ませたければ,
牛に「水を飲みたい」と思わせることだ。
で,今の親たちは,その「水を飲みたい」と思わせる段階で
失敗しているのではなかろうか。
塾で父兄の対応をするにつけそう思う。
(もちろん,まともな親御さんもいる。
あくまで,私の目から見ての話だが。)
もし,子どもたちに,
「今から勉強しておけばね,将来はお金持ちになれるのよ!」とか
「将来医学部さえ行ければね,あとは今のお父さんの病院をつげばいいのよ!」とか,
そんなことを言った上で,
「さぁ,だから勉強しなさい」とか言ってるのだとしたら,
どうしようもないアホだな,と思う。
そんな実利的なことで動く子どもがいるか,バァカ。
子どもは楽しいことにだけエネルギーを注ぐのだ。
勉強させたけりゃ,楽しいと思わせてみろ。
でも,気の毒なことに,
楽しませるというのはそんなに簡単なことではないのだ。
ざまぁみろ。